「十二人の怒れる男」を見ました。モノクロの古い映画なんだけど、面白いですねー。
エアコンの効いていない蒸し暑い密室で交わされる討論。それは時に白熱したり、思わぬ方向に向かっていったり、あるいはクールダウンしたりと約1時間半の間に密度の高い会話劇が進行していきます。
集められた12人は職業も生まれ育った環境も思想も全部違う。偏見や差別意識の強い人だっています。会話や態度の中に、12人それぞれの人生模様が見え隠れして、彼らの個性を浮き彫りにしていくのです。いいなー。こういうお話、書いてみたい。
気になる点が少々。
最初に「無罪」の声をあげるヘンリー・フォンダ演じる男性が抱いた疑念や戸惑いは正しいと思うのですが、物語の進行が「有罪ではないという証明」をしているというよりは「無罪」という方向に巧みに誘導されているように見えるのは私だけでしょうか?
もっとも、その証明はできません。私たちは事件の全貌を、12人の会話でしか知ることができないのですから。
もう一つ、時代が時代だからか、陪審員たちは全員白人男性。女性や有色人種が加わったらどうなるんでしょう? 色々細部を変えて、新たな「12人」を見てみたい気もします。
日本でも陪審員制度が導入されるようですが、ディベート慣れしている欧米人と違って、なるべく衝突を避けようとする日本人には……大丈夫なのでしょうか?
仮に、自分が陪審員に選ばれたとして。
自分の意見が、一人の人間の生死を左右してしまうというこの制度に、どこまでついていけるのかと少し不安になります。
(・e・)
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